最もコストが安い組合せはどれか!?最適化ソルバー
全体最適が叫ばれ、数多くのシステムが統合された。おかげで今や全体を俯瞰したデータを簡単に入手できるようになった。が、どれだけの会社がそれらデータを有効活用できているのだろうか。
最もコストの低い調達業者の組合せは、最も売り上げが高い販売構成比…など。一見簡単なようだが、その組合せが増えていくに従い指数関数的に難易度が上がっていく厄介な問題だ。
これを解決するのがソルバー最適解算出エンジンだ。
今回は自身が経験したことのある最適化問題「コスト最小化問題」として、最も安い部品業者・加工業者の組合せのテンプレートをアップしました。
使い方

使い方はExcel内部に書き込んであるため、ここでは繰り返しを避けるため詳細は記載しません。
ただし、注意事項として、最初に「ファイル」→「オプション」→「アドイン」→「ソルバーアドイン」を選択→OKをして、ソルバーを使えるように設定しておいてください。
使用場面
先に書いた通り、今回は最も低いコストの購買先の組合せを算出するベースで作成しましたが、設定の仕方次第では以下のような計算も行うことができます。
- 売上を最大化する販売構成比
- 利益を最大化する客先構成比
- 最も低いコストになる購入先と加工先の組み合わ
- 供給部品コストと購入コスト、リードタイムコストなどを加味したコスト最適
…など、発展させることが可能です。
実務に展開する際は、Excelでは組み合わせ・処理速度・計算精度など限界があるので、他のPythonやRなどのロジック言語を使用した方が良いかと思います。
その際は現役のデータサイエンティスト・コンサルタントである我々にぜひお声がけ頂ければ幸いです。
最適調達組み合わせ(コスト最適化)
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